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若年層の介護職への意識
"核家族化、高齢化社会を迎え、ますます介護業界のニーズが増してきた。介護にはある程度の力と精神力がいるので、肉体的能力だけで考えると、若者の方が適していると思います。それに、この就職氷河期の時代に福祉施設の介護職については、氷河期ではありません。介護の資格を持っていれば簡単に就職が決まるのです。 では、10代の若者は介護についてどのように考えているのでしょうか。介護職養成専門学校等は資格取得・就職を100%保障している所も少なくありません。医療職の福祉総合大学も全国的に増加の傾向にあります。つまり、高校卒業後、福祉へ興味を持って、福祉系の専門学校や大学に進む学生も多いのです。某大学の人間社会研究科の大学院生の論文によると、福祉関係の専門学校や大学に進んだ学生は、将来の希望として福祉の職業に就きたい、福祉の資格が取りたい、と少なくとも、福祉に興味を抱いて学生生活を始めた人が多い、という結果を示しています。介護の仕事が好きな理由は、「おじいさんやおばあさんが喜ぶ顔を見て嬉しかった」「他人の喜ぶ仕事に就きたいから」との理由が圧倒的に多く、そのほとんどが、卒業しても介護の仕事に就きたい、又は一生の仕事にしたい、と考えている学生が多いとの統計結果を導いています。 しかし、大学の実習のボランティアで行う介護と職業としての介護は天と地ほどの違いがあるのです。 まず、低賃金で慢性人手不足の為過酷なシフト、このような劣悪な労働条件の為、「3k労働」とまで言われています。この現実とのギャップで夢破れた若年労働者の離職率にも拍車をかけているのも事実です。 核家族化の影響で、家族の中で現実の介護を見たことが無い若者が、おじいさんおばあさんとの触れ合いで感謝され、優しい気持ちになったとしても、夜間の介助や慢性的に続く睡眠不足がどんなものか、また、認知症でわからなくなったり、徘徊したり、意味も無く理不尽に癇癪を起してしまったりする患者の介護の大変さは、彼らの想像を遥かに超えたものでしょう。 「おじいさんやおばあさんが笑った顔を見て嬉しかったから」「他人が喜ぶ仕事をして感謝されたい」とか介護のきれいな所だけ見た生半可な気持ちではとても続かないのです。 優しいだけでは介護はできません。介護の大変な所、患者さんを親身に介護してるのに罵倒される事もあること、傷ついても笑っていなければいけない事、様々な覚悟と割り切りが必要なのです。その覚悟を持った上で、他人に奉仕する喜びを心底求めることのできる若者が介護職に一生の仕事として就いてくれるなら、こんな心強い事はないでしょう。 そのためにも、労働に見合った賃金と労働環境の改善を行ってほしいものです。高齢化社会に向けて介護のアウトソーシング層が必ず必要になるのですから、若年層が介護の仕事に興味を持ってくれている今、その気持ちを撥ね退ける様な劣悪な労働条件の改善を望みます。少なくとも、労働条件を改善するだけで、この就職氷河期の現在において若年層の就職率も定着率も上がるでしょう。労働条件劣悪環境が離職率増加を促し、慢性的な人手不足を引き起こし、と劣悪労働条件のスパイラルから抜け出せなくなっているのですから。 もう一度言います。少なくとも学生さんは興味を持っているのですから、労働条件さえ改善すれば、就職率・定着率ともに期待できる職種になる可能性が大きいのです。 国がまず動かなければ介護制度に縛られている福祉施設が独自に人件費をあげることはできないのです。
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