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人が求める人
"「介護士って、排出とか入浴とかの介助もするって本当?」 先日、介護士の友人にこんな質問をしてみた。 知人との話にそのような話が出て、気になったのだ。 返答は「もちろん」と来たが、もはや聞くまでもない。 人の手を借りなくては、生活することが困難な方が呼ぶのだ。 基本生活のうちにある、排出なども含まれるだろう。 友人は研修のうちに、擬似排出した下着を履き、生活したんだとか。 排出した下着がどれだけ不快かを、疑似体験するためなんだそうだ。 ちなみに、その疑似体験に男女は関係ないそうな。 相手の気持ちを察し、迅速かつ的確な行動を行う。 それが介護士として適任者なんだとか。 「お前もわかるだろ。撮影するとき、被写体がチンタラしてたら怒ってるのと同じはず」 その例え話で納得出来た。 たしかに、頼んでいるのは自分なのだが、素早くポジションについて切り替えてもらわないと困る。 それが上記の「相手の気持ちを察し、迅速かつ的確な行動を行う」という行動を求めている証拠なんだとか。 それぐらい相手を気遣い、思いやって接しなければ、介護はままならないのだろう。 「仕方がない」という気持ちでやるのは、介助を受ける側も迷惑だろうとも言っていた。 「仕方がない」で続くわけもない。 介護士としてやるならば、真摯な態度でなければ続かない。 聞いた話だが、中途半端に「やってみるか」という軽い気持ちで、試験的とでも言わんばかりに、ゆるゆると介護士になった者は例外なく辞めていったという。 それなりの覚悟でやらなければ、重大な過失を犯すおそれもある上、人材が欲しい職場としては迷惑極まりないのだとか。 本当に大変そうな職場だ。
"同じ年でも
"介護士として働いている友人を見ていると思うことがある。 普段は他の友人と合わせ、よく騒ぐのだが、意外としっかりとしており、立派な社会人なのだ。 僕を含め、騒いでいる連中は20歳なのだが、少し違う。 彼を除き僕たちは、専門学校に通っていた。 しかし、その間の彼は高校を卒業した後、いち早く社会に溶け込み、介護士として仕事をこなしていた。 そこで差が生まれたのだろう。 (優劣がどうのという話ではない) 僕らも時間にルーズということもないが、彼は僕ら以上に時間を守る。 いかなるトラブルもある程度配慮し、20分以上も余裕を持つ習慣を持っている。 そのおかげで、台風で地元のバスが途中で止まってしまっても、職場まで歩いて時間通りに着いたという。 (途中に山があり、台風で土砂崩れが起き、徒歩での回り道を余儀なくされたんだとか) そして常にメモ帳とペンを持ち歩き、どんなにプライベートの時でも、介護について気がついたらメモを取る習慣がある。 ただ食事をしているだけの時でもメモ。 カラオケで騒いでいてもメモ。 すごく勉強熱心なのだろう。 周に二日しか与えられない休日でも、脳内は介護のことばかり。 そんなので疲れないのか訪ねてみた。 「まぁ、いつもって訳じゃないから、疲れない」 自覚がないらしい。本当に仕事熱心な人というのは、こういうものなのかもしれない。 それでも身体を壊さないのだから、彼は立派な社会人だ。 「介護する側が介護されては世話もない」 彼の立場上、その言葉に説得力が増していた。
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